ネクスガードとネクスガードスペクトラの違いを徹底比較

ネクスガードとネクスガードスペクトラは、どちらも犬の寄生虫対策に用いられる医薬品ですが、その効果と特徴には大きな違いがあります。愛犬の健康を守るために、ネクスガードとネクスガードスペクトラの違いを理解し、適切な医薬品を選ぶことが重要です。

この記事では、ネクスガードとネクスガードスペクトラの違いについて、駆除できる寄生虫の種類、有効成分、価格、副作用や注意点などの観点から詳しく解説します。また、愛犬の生活環境や健康状態に応じた選び方のポイントも紹介します。

ネクスガードとネクスガードスペクトラの違いを理解することで、愛犬に最適な寄生虫対策を行うことができるでしょう。それでは、ネクスガードとネクスガードスペクトラの違いを詳しく見ていきましょう。

ネクスガードとネクスガードスペクトラの違いを比較

ネクスガードとネクスガードスペクトラの駆除できる寄生虫の違い

寄生虫	ネクスガード	ネクスガードスペクトラ
ノミ	●	●
マダニ	●	●
犬回虫	×	●
犬小回虫	×	●
犬鉤虫	×	●
犬鞭虫	×	●
フィラリア	×	●

ネクスガードとネクスガードスペクトラは、どちらも犬の寄生虫対策に用いられる医薬品ですが、駆除できる寄生虫の種類に大きな違いがあります。ネクスガードはノミとマダニのみを駆除する医薬品で、これらの外部寄生虫に特化した効果を発揮します。一方、ネクスガードスペクトラは、ノミ・マダニに加えて、犬回虫、犬小回虫、犬鉤虫、犬鞭虫などの消化管内寄生虫も駆除可能です。

さらに、ネクスガードスペクトラにはフィラリアの予防効果もあるため、外部寄生虫と内部寄生虫の両方を同時に予防したい飼い主さんにとって、非常に便利な医薬品と言えるでしょう。愛犬の生活環境や健康状態、そして予算に応じて、適切な医薬品を選ぶことが大切です。

ネクスガードとネクスガードスペクトラの有効成分の違い

医薬品名	有効成分
ネクスガード	アフォキソラネル
ネクスガードスペクトラ	アフォキソラネル ミルベマイシンオキシム

ネクスガードとネクスガードスペクトラの有効成分は異なります。ネクスガードの有効成分はアフォキソラネルのみですが、ネクスガードスペクトラにはアフォキソラネルとミルベマイシンオキシムの2つの有効成分が含まれています。

アフォキソラネルは、ノミとマダニの神経系に作用し、効果的に駆除する成分です。一方、ミルベマイシンオキシムは、消化管内寄生虫の駆除とフィラリアの予防に効果を発揮します。この2つの有効成分の組み合わせにより、ネクスガードスペクトラは幅広い寄生虫対策を可能にしています。

ネクスガードとネクスガードスペクトラの価格の違い

医薬品名	内容量	対象犬	価格（※ぽちたま薬局の価格）
ネクスガード	6チュアブル錠	小型犬用 （4～10kg未満）	8,000円
ネクスガードスペクトラ	3チュアブル錠	小型犬用 （3.5～7.5kg未満）	7,600円

ネクスガードとネクスガードスペクトラの価格には差があります。一般的に、ネクスガードスペクトラの方が、ネクスガードよりも価格が高くなっています。これは、ネクスガードスペクトラが駆除できる寄生虫の種類が多いことが主な理由です。

しかし、ネクスガードスペクトラを使えば、複数の寄生虫駆除薬を別々に購入する必要がないため、トータルでの費用を抑えられる可能性もあります。愛犬の健康状態や生活環境、そして予算などを総合的に考慮して、最適な医薬品を選ぶことが賢明でしょう。

ネクスガードの特徴と効果

ネクスガードは、ノミとマダニの駆除に特化した医薬品であり、その即効性と効果の持続性が大きな特徴です。投与後、ノミは6時間以内、マダニは12時間以内に駆除効果を発揮し始めます。この即効性により、ノミが新しい卵を産む前に駆除でき、マダニによる病原体の感染を防ぐことが可能です。

また、ネクスガードの効果は約1ヶ月間持続するため、月に1回の投与で継続的な寄生虫対策が行えます。さらに、ネクスガードは美味しいビーフフレーバーのチュアブルタイプなので、犬に与えやすく、ストレスなく投与できるのも大きな利点と言えるでしょう。

ネクスガードの副作用と使用上の注意点

ネクスガードは安全性の高い医薬品ですが、まれに副作用が報告されています。主な副作用として、嘔吐、下痢、食欲不振などがありますが、これらの症状は一時的なものであり、投与を中止すれば改善することがほとんどです。

ただし、ネクスガードには大豆が含まれているため、大豆アレルギーのある犬には注意が必要です。投与前に獣医師に相談し、犬の健康状態を確認してから使用するようにしましょう。また、定められた用量を守り、過剰投与にならないよう注意することも大切です。

副作用のデータベース

ネクスガードの使い方と投与方法

ネクスガードの使い方は非常にシンプルです。1ヶ月に1回、犬の体重に合わせた用量を経口投与するだけで、効果的な寄生虫対策が行えます。投与日を忘れないように、毎月決まった日に与えることをおすすめします。

犬が嫌がって飲まない場合は、おやつと一緒に与えたり、ちぎってフードに混ぜるなどの工夫をしてみてください。錠剤が苦手な犬でも、ネクスガードなら美味しく食べられるはずです。ただし、犬の体重に合った用量を守ることが大切です。体重が範囲の境界線上にある場合は、獣医師に相談して適切な用量を決めましょう。

ネクスガードとネクスガードスペクトラの違いから選び方を解説

ネクスガードがおすすめなワンちゃんと飼い主さん

ネクスガードは、主にノミやマダニの予防が目的で、外出する機会が少ない犬に適しています。室内飼いの犬や、散歩の機会が限られている犬には、ネクスガードがおすすめです。また、飲みやすいチュアブルタイプなので、錠剤が苦手な犬にも与えやすいのが特徴です。

予算を抑えたい飼い主さんにもネクスガードは良い選択肢と言えます。ネクスガードスペクトラと比べて価格が安く、ノミ・マダニ対策に特化した医薬品をお探しの方には最適でしょう。ただし、消化管内寄生虫やフィラリアの予防も必要な場合は、ネクスガードスペクトラの使用を検討する必要があります。

ネクスガードスペクトラがおすすめなワンちゃんと飼い主さん

ネクスガードスペクトラは、外出する機会が多い犬や、ドッグランなど他の犬と接する機会が多い犬に適しています。ノミ・マダニだけでなく、消化管内寄生虫やフィラリアの予防も同時に行えるため、より広範囲な寄生虫対策が可能です。

また、予算に余裕があり、愛犬の健康を第一に考える飼い主さんにもおすすめの製品です。ネクスガードスペクトラは、複数の寄生虫駆除薬を別々に購入する必要がないため、トータルでの費用を抑えられる可能性があります。ただし、コリー系の犬種には注意が必要です。

ネクスガードとネクスガードスペクトラの安全性について

ネクスガードとネクスガードスペクトラに含まれる有効成分は、いずれも犬や人に対する安全性が高いことが確認されています。特にアフォキソラネルは犬のために開発された成分で、安全性と即効性に優れているのが特徴です。

ただし、体重に合った用量を守ることが大切です。過剰投与は副作用のリスクを高めるため、注意が必要です。また、大豆アレルギーのある犬には、ネクスガードとネクスガードスペクトラのどちらも使用を控えた方が良いでしょう。安全に使用するために、獣医師に相談し、適切な医薬品を選ぶことが重要です。

大豆アレルギーのある犬への注意点

ネクスガードとネクスガードスペクトラには大豆が含まれているため、大豆アレルギーのある犬には注意が必要です。大豆アレルギーの犬に投与すると、皮膚の発疹やかゆみ、嘔吐、下痢などのアレルギー反応を引き起こす可能性があります。

大豆アレルギーが疑われる場合や、過去に大豆製品でアレルギー反応を起こしたことがある場合は、獣医師に相談し、他の寄生虫駆除薬の使用を検討しましょう。愛犬の健康状態を確認し、適切な医薬品を選ぶことが大切です。

コリー犬種に対するネクスガードスペクトラの注意点

コリー系の犬種（コリー、シェットランドシープドッグ、ボーダーコリーなど）は、ネクスガードスペクトラに含まれるミルベマイシンオキシムに対する感受性が高いことが知られています。これは、コリー系の犬種が遺伝的にミルベマイシンオキシムを体外に排出する能力が低いためです。

そのため、コリー系の犬にネクスガードスペクトラを投与する際は、獣医師の指示に従い、慎重に用量を決める必要があります。通常の用量でも副作用が出る可能性があるため、獣医師との相談は不可欠です。コリー系の犬種を飼っている方は、ネクスガードの使用を検討するのが賢明かもしれません。

ネクスガードとネクスガードスペクトラの体重別の選び方

ネクスガードとネクスガードスペクトラは、犬の体重に合わせて製品を選ぶ必要があります。以下の表を参考に、愛犬の体重に適した製品を選びましょう。

体重	ネクスガード	ネクスガードスペクトラ
2kg以上4kg未満	11.3mg	9mg
4kg以上10kg未満	28.3mg	19.5mg
10kg以上25kg未満	68mg	48.5mg
25kg以上50kg未満	136mg	96.5mg

体重が範囲の境界線上にある場合は、獣医師に相談して適切な用量を決めてください。過剰投与や過少投与は効果を減弱させたり、副作用のリスクを高めたりするため、正しい用量を守ることが大切です。また、子犬や高齢犬、妊娠中・授乳中の犬には、獣医師に相談してから使用するようにしましょう。

ネクスガードとネクスガードスペクトラの違いを徹底比較まとめ

ネクスガードとネクスガードスペクトラは、どちらも優れた寄生虫駆除薬ですが、その効果と特徴には違いがあります。ネクスガードはノミとマダニの駆除に特化し、即効性と持続性に優れています。一方、ネクスガードスペクトラは、ノミ・マダニに加えて消化管内寄生虫とフィラリアの予防にも効果があります。

価格はネクスガードスペクトラの方が高くなりますが、幅広い寄生虫対策が可能です。愛犬の生活環境や健康状態、予算に応じて、適切な医薬品を選ぶことが大切でしょう。

ネクスガードは通販でも購入できますが、必ず獣医師の処方箋が必要です。また、偽造品や不適切な保管による品質劣化などのリスクがあるため、信頼できる販売店から購入することが重要です。

通販で購入する際は、獣医師に相談し、愛犬の健康状態を確認してから使用するようにしましょう。大豆アレルギーやコリー系の犬種など、特に注意が必要な場合もあります。

愛犬の健康を守るために、ネクスガードやネクスガードスペクトラを適切に使用し、定期的な寄生虫対策を行いましょう。